地方から東京へ新卒で就職という場合、東京生活に夢が広がっていることと思います。そこでの部屋探しは、会社に通いやすく、駅近、おしゃれで綺麗、安全面といった部屋探しの決まり文句のような条件を掲げて探し出すと思います。
しかし、東京の家賃相場を知った時、理想と現実の厳しさに直面します。ここからが本当の部屋探しの始まりです。
「妥協」とは、一見すると言葉のイメージがネガティブですが、東京で物件を探すときにはかなり戦略的なやり方となります。というのは、自分に絶体必要な条件とそうでもない条件があるはずですので、そうでもないの方の条件をナシとして絶対必要な条件を生かすというメリハリを効かせたやり方だからです。
部屋探しの妥協点[1] ひと駅離れた場所で探す
地方と違って都内では電車の駅と駅の間隔が近いので、ひと駅の感覚が違います。ひと駅でも普通に歩ける距離というのはよくあるケースで、そのことからひと駅離れた物件を探すのは大切な妥協点の1つです。
また、駅には人気・不人気があります。人気の駅の周辺の家賃は高額になりがちですので、人気駅の至近は避けた方がいいでしょう。駅近じゃなくても自転車で移動することができますので、少し駅から離れて多少リーズナブルな物件を探すというのもおすすめですね。
私の知人の例ですが、トイレ共同、風呂無しの物件でした。「え”~」という声が聞こえそうですが、実は下町ですと近所にたくさんの銭湯があるので、日替わりでお風呂を選べるというのは楽しかったらしいですよ。
一見マイナス要因に見える条件でも、それをプラスに見たり考えたりすると良い物件になるという実例ですね。
部屋探しの妥協点[2] お気に入りポイントを1つに絞る
4月からの契約から逆算すると遅くても3月中旬の段階で決めていなければ、新入学の学生の部屋探しとぶつかるため競争が激化します。(参考:部屋探しの最適時期は1月とは限らない!物件を簡単に探す方法とは)
せっかく気に入った物件見つけても迷っている間に他の人が決めてしまった、なんて事も当たり前のようにありますから早いうちに決めてしまう事がコツです。
そのために必要な妥協の考え方としては、あなたにとって完璧な住まいは「お給料を貰うようになって稼いだら住む家」として、いつか叶える夢と割り切ることです。そうすると一つお気に入り点があれば合格と判断できるようになりますよ。
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部屋探しの妥協点[3] 自身の生活スタイルを見直す
物件を決める条件は、家賃、築年数、駅からの距離や立地、間取り、防音、トイレとお風呂は別、オートロックなど人によりどうしてもこれは譲れないという部分も多々あります。
しかし家賃は、自分で決めた上限を超えてしまうと予定より節約すればいいと思っていても難しくなる場合が多く、家賃のように固定費が大きいというのは、もっとも調節が難しいですね。
そんな時は、ご自身の生活スタイルを見直します。
自炊をほとんどしなければ、キッチンがなくても近隣に商店街などがあった方が良いでしょうし、人を呼ぶ予定があまりないのであれば、3点ユニットバスだったり、築年数が古くても支障はないですよね。
新社会人という生活は初めてなので、これからどんな生活スタイルになるかわからないかもしれませんが、逆にわからないからこそこれから決めていけるということもあります。自身の生活スタイルから妥協点を見つけるのがベストだと思います。
まとめ
あまりお給料が多くない新社会人にとって、家賃、立地、設備などすべてが満点の部屋を探し出すのは現実的に難しいのですね。しかし、実際に物件を見た時に、「この物件のここがすごくいいから」という理由で、当初の第一条件を撤回して決定するということも良くある話です。
価値観は人それぞれですが、これが一番というあなたのポイントをはっきりさせると妥協点もすんなり受け入れることができますので、ぜひ諦めずに見つけ出してくださいね。