初めて子供を授かったときはわからないことが多いですが、初正月のお祝いもその1つです。
お宮参りや初節句は何となく知っているけど初正月って何?「お祝い?でも聞いたことない…」そんな新米ママさんのモヤモヤをスッキリさせる情報です。
実は、モヤモヤするには理由がありました。初正月祝いの風習は全国に浸透していることではないのです。でも我が子が初めて新年を迎えるときですので、難しい話抜きにしても何となくお祝いしたくないですか?
スポンサー
先輩の奥様は、55歳の新米祖母です。それは、娘さんにご長男が生まれたからです。おばあちゃんもママも初めてのことだらけで、初正月って何なのか、お祝いするのかしないのか、お祝いするならどういった形でするのか、そういった悩みを解決するためのアドバイスです。
初正月のお祝い
初正月とは、赤ちゃんが男の子には破魔弓、女の子には羽子板を贈って初めての正月をお祝いするという風習です。初正月は江戸時代に始まったとされ、その赤ちゃんの健康を願う意味合いがあります。
誰が何をすれば良い?
- 破魔弓や羽子板の準備
昔の風習にならうと母方の祖父母が、性別に合わせて破魔弓や羽子板を用意します。ただ近年は特にこだわらず、父方の祖父母や赤ちゃんの親が用意するケースもあります。準備は親と双方の祖父母を交えて、話し合って決めるのが良いようです。
- 破魔弓や羽子板を飾る期間
破魔弓や羽子板を飾ることをお正月節句飾りと呼び、12月中旬から1月中旬まで飾るのが主流の期間です。他のお正月飾りと一緒で、一夜飾りは避けた方が良いため、遅くても大晦日の前日までに飾った方が良いでしょう。破魔弓や羽子板はお正月の飾る期間以外に、初節句にも飾ることができます。
初正月のお祝いをする地域やしない地域
初正月のお祝いをするという風習は日本全国にあるわけではなく、全く風習がない地域もあります。また、少し変わった方法で初正月のお祝いをする地域もあり、地域によっていろいろ違うようです。
- 初正月のお祝いをする地域
福岡や長崎、大分を中心とした九州地方の一部、岡山、静岡、愛知などですが、これらの地域でもお祝いしないところがあるようです。関東も一部の地域だけ風習があり、近畿や北陸、四国などの地域はあまり風習がないようです。
- 初正月のお祝いをしない地域
北海道や東北、沖縄は初正月のお祝いをする風習がほとんどないようです。ただ、何々町まで限定した情報はないので、風習がない地域でも一部お祝いをしているケースもあります。 - 変わった初正月のお祝いをする地域
福島県の郡山や田村市近辺では、破魔弓や羽子板ではなく掛け軸を送る風習があります。また、会津近辺では会津天神と呼ばれている、張り子の人形を送る風習があります。
鈴さん(26歳)の体験
娘が12月27日に産まれたので、3日で退院させてもらい大晦日と正月は家族でお祝いできました。一応、セレモニードレスも着せてお祝いに参加しました。生後1週間にもみたない子なので、親戚一同にたらい回しに抱っこされました。予定日が大晦日だったので、正月は病院かも知れないと思っていたので、予定日より早く産まれてきてくれたおかげでみんなでお祝いできたのでよかったです。みんなで飲んだり食べたり大騒ぎしている中、1人静かに寝ていた娘でした。まだ、新生児なので特にできることもなかったですが、親戚一同は一年に一回しか集まらないので珍しい新生児を抱っこできて嬉しかったようです。娘もまだ人見知りもない状態だったので泣くこともなく大人しくしてくれていたのでゆっくりできました。
ミーままさん(26歳)の体験
娘の初のお正月は12月生まれだったので始めては0ヶ月の時でした。まだ何もわからず、寝てばかりだったのですが 初詣に行こうと思い抱っこ紐で寒くないように厚着と毛布で包んでみんなで出かけました。最初は、ずっと寝ていて大人しくしていてくれましたが、途中で嫌になってきたのか外で大泣きです。初の子育てだったので焦って泣き止ますのが大変でした。家では、ミカンを見せてみたり 頭に乗せてる感じで写真を撮ったり色々お正月っぽいことを沢山しました。おばあちゃんには、人生初のお年玉も貰い ママは嬉しかったです。今年は2回目で色々わかる年になってきたので、お正月が楽しみです。お餅は無理なのでまた ミカンをあげてちょっとでもお正月気分を味合わせてあげたいです。
スポンサー
初正月に破魔弓と羽子板を準備する
初正月のお祝いとして赤ちゃんに破魔弓や羽子板を贈る場合、昔からの風習では母方の祖父母が贈るとされているので、破魔弓や羽子板の準備をすることは、母方の祖父母の役目ということになります。
しかし、地域の風習への強弱によっては必ずしも母方の祖父母が準備するとは限らないようなので、地域に合わせた対応を考えた方が良いでしょう。お祝いごとなので、父方と母方の祖父母が揉めても仕方がないですよね。
特に風習へのこだわりがない地域の場合、双方の祖父母で出し合って破魔弓や羽子板を準備する家庭もあるようです。
破魔弓や羽子板はどこで購入する?
破魔弓や羽子板は、誰が準備するにしてもどこで購入するのしょうか、また相場額なども気になります。
まず相場は3万円から10万円で、羽子板の場合はケースに入っているタイプと入っていないタイプがあります。人気の価格帯は、羽子板と破魔弓とも4万円弱から5万円弱となっていて、安い物だと2万円前半もあります。
次に購入先は日本人形の専門店が一般的ですが、最近は近場にお店がないケースもあると思います。
端午の節句や桃の節句だとショッピングモールなどでも販売されていますが、地域によって初正月のお祝いとしては販売していない場合もあります。
そんな時便利なのが、ネット上にある日本人形の通販サイトです。自宅にいながら複数の在庫から選ぶことができ、格安な価格のサイトも多いのでおすすめです。
初正月のお祝いとしてお金を贈る
この場合、のし袋の水引は花結びを選び、表書きは『祝初正月』や『奉初正月』と書いて水引の下に祖父母の名前を書きます。
もし、破魔弓や羽子板の購入代としてお金を渡す場合は、のし袋に『破魔弓料』や『羽子板料』と書きます。
いずれにしても金額を記入する必要はありません。
花さん(31歳)の体験
生後3か月の娘の初正月のエピソードです。初孫誕生に喜んだ祖父母がふんぱつして料亭を予約して、フグを食べようか!とセッティングしてくれました。ちょっとかわいい感じのベビー服に身を包んだ娘を乗せて一同、意気揚々と料亭に向かったのですが…。娘はあまり泣かない落ち着いた子だったのですが、この時ばかりは、いつもと違う雰囲気に戸惑ったのか、まさかの大泣き!!!祖父母はあわあわするし、私もどうしたものかと困りながらの道中でした。料亭についてからは娘も落ち着きを取り戻し、そこで初正月をにぎやかに祝いました。てっさにてっちり、お正月らしい華やかなお膳に心躍りました。娘はまだ食べることはできなかったので、その分、しっかり私が食べました。きっと母乳経由で娘にも届いているはず?!祖父母は、初孫ができたことがよほどうれしかったのか、お年玉を1万円も包んでくれました。それは今でも大切に娘の預金通帳に眠っています。新しい命の誕生を皆で喜んだ、大変幸せな初正月でした。
初正月お祝いへのお返しはどうするか?
祖父母から初正月のお祝いをもらった場合にお返しをしないと!と考えますが、昔から初正月のお祝いのお返しはしないというのが一般的です。
ただ、孫を想いお祝いをしてくれた気持ちを考えると、何かしらのお返しをしたくなりますよね。そういうママは、次のやり方はどうですか?
- 年賀状を工夫する
破魔弓や羽子板と一緒に写る赤ちゃんの写真を年賀状にプリントして、祖父母へ贈るのは良い方法です。気の早いおじいちゃのばあちゃんであれば、前年の12月初旬とかに破魔弓や羽子板を準備してくれることがありますので、その場合は恒例の年賀状つくりのスケジュールに合わせることはできると思います。
もし、年賀状に間に合わなかった場合は、寒中見舞いで出してもいいですね。
- DVDやアルバムを贈る赤ちゃんを撮影したDVDや写真のアルバムも祖父母は喜んでくれると思います。こちらの場合は、年賀状よりは時間的な余裕はありそうですね。
- 気持ちだけとして祖父母の好物を贈る
一般的に初正月のお祝い返しをしないとはいえ、やはり形として返しておきたいという場合は、祖父母が好きなお菓子などを贈答品として出しても良いでしょう。この場合の書き方は表書きに『内祝』と記入して、子供の名前を書いたのしに紅白の花結びの水引をつけます。
まとめ
初正月のお祝いは地域によって違いが大きいので、自分が住んでいる地域の慣習に合わせれば間違いありません。ただし、なんといってもお祝い事ですし、地域に慣習がないからお祝いしてはダメということもないでしょう。
結局、先輩の奥様は初孫さんが男の子なので破魔弓を贈ることに決めました。娘さんは、破魔弓(羽子板)は大事に残すものなので、その時の赤ちゃんが成長したとき、そのお祝いの品を見て感慨深い思いを感じることができるかなと楽しみにしているようです。
アースさん(28歳)の体験
毎年お正月には親戚一同で集まりBBQをします。必ず毎年恒例なのでおせちよりBBQと言う感じです。その後家族で初詣に行くのですが、その初詣に行く途中娘が車酔いをしたのか具合がわるくなってしまい道辺りに車を止め少し休憩をしました。外の空気を吸い体調も良くなったところで出発し神社へ着いたのですが娘の靴が一足見当たらない。どこを探しても見つからず仕方なくそのまま抱っこでお詣りに行きました。途中娘が降りたくて暴れまわったのは良い思いでです。もしやと思い念のため一度車を止めた道辺りに寄って見渡したところ何故かそこに娘の靴が一足ぽつんと置いてありました。どうやら私が車に乗るときに片方落としてしまったみたいです。タンリーさん(28歳)の体験
初めてのお正月は生後2カ月でした。そのため帰省などはせず、元旦は親子3人で家で過ごすことにしました。夫の実家からケース入りの羽子板が送られてきていたので飾り、鏡餅やしめ縄も一緒に飾り付けしました。美味しい和食屋さんのおせちを注文していたので、お雑煮だけ作り、夫とつまみつつ子供と遊んでゆっくり過ごせて良かったです。お年玉もまだ分かってないですが、手に持たせて写真を撮りました。2日は少し遠出して、大きな神社へ初詣に行き、安産の御礼をして古いお守りを返し、新しいお守りを買ってきました。初売りにも少しだけ行きましたが、子供が小さすぎて寒いのと人が多いのとですぐに帰りました。出かけるとオムツ替えやミルクがタイミングよくいかなかったりするので、月齢が小さい時はあまり出かけずゆっくり家で過ごすのが良さそうです。