わたしの同い年の友人はシングルマザーで、今年3歳になる女の子を一人で育てています。先日、娘さんの七五三のお祝いについて相談がありました。友人は生活に余裕がないけど、どうしても娘のために七五三をお祝いしてあげたいそうです。
どうすればいいのか?七五三について一緒に調べてみて、なんとか解決できる方法を見つけましたのでご紹介したいと思います。
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七五三 女の子 3歳
七五三の悩みを解決するため、あらためて七五三のことを知っておきたいですね。
七五三は、3歳の男女、5歳の男の子、7歳の女の子が11月15日に子供の成長を祝う風習です。3百年以上続いています。その年まで無事に育ったことをお祝いするのはもちろんのこと、これからも健康に成長してほしいという願いも込められています。
お祝いする年齢は、最近は満年齢で行うご家庭が増えてきましたが、子供の生まれ月によっては数えでお参りするお宅もまだまだあります。
まず、11月15日に子供と正装して神社にお参りしご祈祷を受けるのが習わしです。
その後、親戚回りやお祝いの会を開いて子供の成長を皆で喜びます。千年長生きできると言われる千歳飴を買うのも定番ですね。
七五三のお参りとは?
ところで、七五三のお参りって11月15日じゃないといけないのでしょうか?人手不足の職場で働く友人は「その日仕事だったらどうしよう?」と心配顔。
そうですね、11月15日は毎年平日であることが多いので、働いているパパママは仕事の都合で休めないこともありますね。
ただ、それほど心配することはありません。今はあまり日付にこだわらない傾向があって、自分達の都合でお参りする人が増えています。だいたい10月の中旬から11月15日前後を選ばれる方が多いでしょうか。
11月15日にこだわらなければ、神社も混まないからゆっくりお参りできますね。
さらにこの時期の他にも神社の年中行事や祭事の時期でもない時を選んで、御祈祷をお願いするなら単独でご祈祷を受けることができるかもしれません。
単独でご祈祷を受けることができる良い点は、神主さんが祝詞(のりと)をあげるときに自分の子供の名前だけを読み上げることになり、なんとなく祝詞が濃い気がします。(笑)
七五三として何人かが同じ時間帯に申し込むと、1回の祝詞の中で順番に全員の子供の名前が読み上げられます。まあ、これだけの違いですけどね。(笑)
では、どこの神社に行けばよいのでしょう?節約できる部分は少しでも節約したい友人は、できれば交通費がかからない近所の神社を希望しています。
これは希望とおり、近所の神社でOKです。もっと言えば、たまたま出かけた先の神社など都合の良い神社で構いません。
ご祈祷はどうしましょうか?お参りした神社の神主さんにご祈祷をあげてもらうなら神主さんへの謝礼金兼お供え料が必要です。それを初穂料やお玉串料と言います。
初穂料に定価はありませんが、相場的には少なくても3千円からですね。可能であればご祈祷を受けるのも良し、もちろんお参りしてお賽銭をあげるだけでも構いません。しっかり気持ちを込めてお参りしましょう。
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七五三 女の子 着物
次、お参りするときは何を着ていけばいいか?
それは、一言でいうと「きちんとした装い」です。
一般的に「七五三できちんとした装い」を考えると、子供は着物や袴、スーツ、親は着物、スーツ、ワンピースなどです。
これも友人には悩みの種です。普段は仕事の関係上、ジーパンやTシャツがほとんどで、かしこまったスーツは正直、ない。そのうえ新しい服を買う余裕もない。
娘の着物も新品を用意しようとしたらオークションに出品している着物セットも1万円、貸衣装でも1万円くらいでしょうか。どちらにしても友人と娘さんの二人分を用意するのは難しいですね。
母子の二人分を予算1万円で考える
洋服なら予算1万円として激安店で母と娘さんの分を買いそろえることはできそうです。こちらも好みのものを選ぶことは難しいですが、七五三の後も使いまわせるコーディネイトも可能です。
基本的にママは、グレーや白のジャケットワンピ、娘さんは白や柔らか系カラーのワンピでいいでしょう。履物や小物もそろえて、上手くやれば初穂料も出せそうです。
母子の二人分を予算5千円で考える
この金額で新品を買いそろえるのは、とても難しいので発想を変えましょう。
買うのではなく借りましょう。友人・知人に借りる、という方法です。それを聞いた友人は、「お祝いのための洋服をママ友に借りるって恥ずかしいね…」とポツリ。
気持ちはわからないでもないですが、背に腹はかえられない。そもそも恥ずかしいと思うのは本人だけで、相手は本人が思うほど考えていないものです。割り切っていきましょう。
年上のママ友は、七五三はもちろん入学式、授業参観、離任式など小学校や中学校の行事に着て、それ以来タンスにしまいっぱなしの洋服や靴が案外あるものです。
それらを有効利用”してあげましょう”(笑)。ある意味、ボランティアです。もしかしたら、もう着ないからとタダか格安で譲ってもらえるかもしれません。
娘さんの洋服は、こっちの方こそ着ないでしまい込んでいるものが多いですね。もしかしから着物さえも貸してもらえるかもしれませんが、子供が着るだけにちょっとリスクがあります。汚したり破いたりしたときなど、修復費が予算オーバーになってしまうからです。
無事借りられたら予算の5千円は、クリーニング代やお礼を込めてのお土産代にしましょう。お金が十分になくても人付き合いをしっかりしていれば、生きていけますよ。
母子の二人分を予算0円で考える
これはある意味究極ですね。貰います。何を?って、洋服か着物、履物までの全てです。
その方法は、SNSで呼びかけることです。近所のママ友のタンスにしまい込んでいるものを借りるように見ず知らずの全国のママ達にお願いします。ただし、借りるのではなく<貰う>のです。
借りれば、送料もクリーニング代も負担になります。申しわけないけど、こちらに送ってもらうときの送料でさえも負担してもらっていただきましょう。
全国のママ達に協力してもらった七五三は、友人にも娘さんにも印象深い思い出になるのではないでしょうか。
まとめ
「髪型や記念写真の撮影はどうしようかな?」と友人。確かにこれらも考えなければいけないですね。
ただ、これらは支度や初穂料に比べて簡単です。100均の髪飾りやスマホ、デジカメを使って、自分たちでどうにかなると思います。
ちなみに神社での記念写真は、職員にお願いしてみましょう。よほど忙しくなければ、ほとんどの神社では快く引き受けてくれますよ。
「まさかそんなことが!?」と思えることでもちょっとだけ勇気を出してお願いする気持ちが大切ですね。友人にも友人と同じように経済的な心配のあるシングルマザーにも、ぜひ楽しい七五三の1日を過ごせるように応援したいと思います。