成長期の中学生の身長は、それなりに伸びます。とは言えそのためには適切な栄養、運動、寝方が必要です。
これらが必要な目安を満たしていない場合、身長の伸びが平均以上にならないことがありますので、手遅れにならないうちに再確認してくださいね。
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中学生の身長を伸ばすために必要なこと
まず中学生の身長を伸ばすために必要なのは、
- 栄養
- 運動
- 寝方
が非常に重要です。
身長伸ばすための栄養
身長を伸ばすためには、盲目的に牛乳を考える人が少なくありません。
おそらくカルシウムが必要だからという発想だと思うのですが、それがそもそも違います。
というのは、カルシウムはもちろん中学生の体のために大切な栄養素ですが、身長を伸ばすために必要な栄養素はたんぱく質です。
たんぱく質と聞くと筋肉を作るために思われがちですが、そればかりでなく身長を伸ばすことへの影響がとても大きい栄養素です。
それは、身長が伸びる仕組みがわかるとスッキリします。
身長が伸びるというのは、骨が伸びることです。「骨?だったらやっぱりカルシウムでしょ?」という声が聞こえそうですが、カルシウムは骨を伸ばすのではなく丈夫にするための栄養素です。
骨が伸びるというのは、骨と骨をつなぐ軟骨が成長(細胞分裂を繰り返し増大)することです。
で、この軟骨の成長に必要なのがたんぱく質というわけです。中学生の1日当たりの必要量は60グラムなので、食材でいうと牛や鶏のもも肉なら100グラム、ご飯300グラム、マグロ赤み15グラムなどとなります。
結果、身長を伸ばすにはたんぱく質が必要と言えます。そして、たんぱく質から軟骨を作ることを促すのが成長ホルモンなのです。
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身長伸ばすための運動
身長を伸ばすのに必要なのは、アスリート並みの運動というわけではありません。必要な運動量を数値で示すのは難しいのですが、強いて言えば中学生なら運動部に所属して週に何日間かの練習をするくらいです。
あるいは、毎日の縄跳び、ぶら下がり、飛んだり跳ねたり、そして寝起きと風呂上り後のストレッチですね。
その理由は、成長ホルモンの分泌を促すためです。成長ホルモンは、前述したようにたんぱく質から骨を伸ばす軟骨に変えるのに必要です。
また、筋肉が凝り固まって骨の成長を邪魔することがないよう柔軟性のある体づくりのためにも必要です。
ですから、運動後に動けなるほどの激しい運動やトレーニングは必要ありません。場合によっては軟骨を痛めてしまうことも考えられますので、むしろ避けたいですね。
身長伸ばすための寝方
一般的に睡眠というのは、睡眠中の脳波の違いによってノンレム睡眠とレム睡眠というものに分けられます。
身長を伸ばすのに関係があるのは、ノンレム睡眠です。これは脳を休ませるための深い眠りで、成長ホルモンが活発に分泌される状態だと言われています。
よく午後10時から午前2時までが成長ホルモンが分泌される時間帯なので、この時間帯に寝なくちゃいけないという話を聞いたことがあるかもしれませんが、成長ホルモンは決められた時間で分泌知るのではありません。あくまでもノンレム睡眠です。
ノンレム睡眠とレム睡眠ではノンレム睡眠が最初に来るので、親から子供への躾もかねて「午後9時とか10時頃に寝ないと体が大きくならないよ」と言われてきたのかもしれません。
ですから寝方としては、「〇時に寝よう」ではなくて「布団に入ったらすぐ深い眠り(ノンレム睡眠)にしよう」という感じです。
それを実現するための心構えとして、昼間は長い昼寝をせず適度に体を動かし、寝る前2時間はものを食べない、パソコンやスマホなどのブルーライトを浴びない、興奮しないなどです。
まとめ
中学生が身長を伸ばすためには、成長期の今が大切です。
後悔しなくても済むように地道に続けていきましょう。