体にぶつぶつができて、下痢とか吐き気とかあって、頭痛と寒気がする・・・これはいよいよ夏風邪か!?
夏バテと夏風邪は、原因が違うので対処も違う。夏風邪のことを正しく知って一日でも早く元気になりましょう!
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夏風邪とは?
夏風邪とは、高温多湿を好むウイルスが原因で、その症状は、発疹、下痢や嘔吐、頭痛と寒気で高熱、喉が痛くて咳が出る、目やになどです。
特に小学校入学前のお子さんは、昨日何でもなかったのに今朝になったら急に様子がおかしくなったり、高熱なのに普通に食事できたりとかちょくちょくありますよね。
お母さんにしてみれば、日ごろから子供の健康には気をつけているのにどうして?と悩んでしまうこともあるでしょう。
同時に医者ではないお母さんでは、いえ医者でなければ誰であってもわが子がどんな状態なのか、正しく判断できないものです。
そんな時のためにお母さんができる最善策は、今までとおり子供の健康状態に注意し、いつもと様子が違うと感じたら迷わずお医者さんに相談することです。
夏の風邪でも冬の風邪でも風邪に効く薬はありません。風邪を治せるのは本人の免疫力だけなんですね。ですから、基本的な処置として免疫力を上げることが先決です。
発熱が38度くらいまでであれば、解熱剤ではなく抗生剤が処方されます。38度を超えると体力低下を防ぐために最低限の解熱剤が使われることがあります。そして、何よりもキチンと食べて安静にして、体力を回復させることが一番です。
ここでは、夏風邪の症状か、そうでないか、医療の素人ではわかりづらい病気などをお話ししたいと思います。
夏風邪のぶつぶつ
ヘルパンギーナの疑いがあります。
国立感染症研究所の説明では、発熱、口の中に小さなぶつぶつ(水泡)ができて、痛みを伴うことがある夏風邪の代表的な疾患であると公開されています。
予防としては、できるだけ感染者と接触することを避け、うがいや手洗いをすることです。
対症療法の治療が基本で、無菌性髄膜炎や心筋炎などの合併症の場合は、入院での治療が必要です。
夏風邪の下痢と嘔吐
ウイルス性急性胃腸炎の疑いがあります。
国立感染症研究所の説明では、ロタウイルスがウイルス性急性胃腸炎の主な原因で、下痢、嘔吐、発熱などの症状があると公開されています。
ロタウイルスは感染力が強く、感染者の便に多く含まれているため「触れない、近づかない」ことが予防の第1歩で、うがいや手洗いは必須です。
対症療法の治療が基本で経口補水液か、体重が5%を超えて減少した場合は、入院での治療が必要です。
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夏風邪の頭痛
咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)、別名、プール熱の疑いがあります。
国立感染症研究所の説明では、アデノウイルスが原因で、頭痛、食欲がない、だるい、喉の痛み、目の充血、眼の痛みなどの症状があります。
予防としては、できるだけ感染者と接触しないようにし、うがいや石鹸手洗いをすることです。
夏風邪の寒気
腎盂腎炎(じんうじんえん)の疑いがあります。
厚生労働省の説明では、大腸菌などにより尿路でおこる細菌感染症の1つで、寒気、ふるえ(歯がガチガチする)、高熱、わき腹の痛み、腰の痛み、吐き気、嘔吐など全身に症状が出ます。
予防としては、細菌が尿道から膀胱へ侵入しないようにシャワー浴で清潔にすること、水分を多めにとって膀胱に尿を溜めないうちに排尿することです。
ほとんどの場合、抗生物質や抗菌薬で治療します。寒気、ふるえ、発熱、わき腹や腰の痛みを感じたらすぐに診察を請けましょう。
まとめ
できるだけ簡単な言葉を使ってご紹介したつもりですが、お判りになっていただけたでしょうか?
何よりも体調に違和感を感じたら素人判断せず、お医者さんに受診することをお勧めします。