小学1年生の夏休みに自由研究の宿題がありますが、どうすればいいのか?簡単にできるまとめ方をご紹介します。
夏休みの終了間際で、親子して慌てないように段取り良く進めていきましょう。
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小学1年生の自由研究とは?
小学校に入学して初めての夏休み、「学校がずっと休みだから思いっきり遊べる」くらいしか考えてなくても不思議ではありませんね。
そうはいってもいくつ宿題がありますので、遊んでばかりもいられません。親御さんはまずそこから伝えなければならないですよね。
お子さんによって楽しい宿題になるか、面倒な宿題になるか分かれるのが『自由研究』です。
小学1年生の宿題『自由研究』は、とても積極的にテーマを探して嬉々として取り組むお子さんもいれば、まるでやる気がなく「やっつけ仕事」のように適当に形にするだけというお子さんもいます。
もっとも、自分一人で形にするならまだしもお母さんに丸投げする子供もいますので、適当でも形にするだけましのような気もしますが。(汗)
さて夏休みの自由研究は、テーマ(課題)を見つけることや見つけるまでの過程が大切ですね。
「宿題」としては形にしなければならないのですが、それよりも完成までの過程をおろそかにしてはチョット残念です。
1時間でも2時間でもなんとか子供と話をする機会を見つけて、子供が飛び跳ねるほどワクワクするような100点満点のテーマ狙いにしなくても、子供がちょっとでも興味を持てそうなことを引き出してあげられることを心がけましょう。
実は、テーマを決める際のヒントを探すのは、それほど難しくはありません。実験、観察、調査などそれぞれに過去の実例などが公開されているからです。
ただし、それらからお子さんがどういう基準で選ぶか、また選ぶときにどれほど興味をもって選んでいるのかという点では、親御さんは「どうかなぁ?」とモヤモヤした気持ちにはなるかもしれません。
とは言え、とりあえず堅い話は抜きにして、お子さんが自由研究に目を向けるよう促してあげましょうね。
小学1年生であれば、「不思議を見つけよう!」という気持ちで近所を歩けば、見慣れた風景も違ったものに見えるかもしれません。
大人は何にも感じなかったことでも、子供の感性をくすぐるモノやコトが見つかるかもしれません。
小学校の高学年であれば、宇宙や人間の心理など一般的に正解の定義が確定していないテーマでも難しいですが検討の価値ありですが、1年生の今はもっと身近なことでいいと思います。
自由研究は小学1年生でも簡単にできる
「簡単」とはどんなものでしょうか?
お子さんもお母さんも手間をかけなくてよい、家の中だけでできる、お金をかけない、ほとんど準備することなしということがあげられます。
さらに「お子さんが一人で短い時間でできる」、「お子さんが一人で容易に継続してできる」と分けて考えることもできます。
これらは似ていますが、方向性はずいぶん違うものです。代表的なものとして前者は「実験」、後者は「観察」です。「調査(調べもの)はどちらかというと前者でしょうか。
「実験」といっても複雑な手順が必要というわけではありません。単純な操作をちょっとずつ変えて繰り返して、その都度結果を控えるという感じです。
たとえば、水を張ったバケツの水面にあらかじめ決めたサイズの紙を静かに広げ、コインなどを置いて沈み始めるまでの時間を計測する等です。
仮に乗せるものを1種類に決めたとしても、紙はティッシュ(ポケット、ボックス、トイレット)、新聞、チラシ、コピー用紙、雑誌の用紙など、家の中でも数種類あるでしょう。
また、同じ紙を2枚重ね3枚重ねにした場合など等、数十パターンの結果が得られると思います。
乗せるものの重さを変えるとか、紙の大きさを変えるとかすれば、さらにバリエーションが広がります。
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自由研究を完成させる小学1年生のまとめ方
最も大切なのは、事実と考察や感じた事を混ぜないという点です。
また、情報収集をインターネットだけに頼るのは危険です。ネットには、正しい情報も間違った情報もあり、お子さんが情報収集の段階で正誤の判定をするのは困難でしょう。やはり、図書館や資料館などに出向いて書籍を読ませたいです。
もちろん、どの書籍を読めばいいか探しきれない場合もあると思います。そんな時は司書などの職員に素直に聞くようにしましょう。彼らは喜んでアドバイスしてくれますよ。
自由研究のまとめ方としては、以下のとおり基本の構成があります。
テーマによって多少アレンジが必要になる場合があるかもしれませんが、まず次の構成を参考になさってください。
- 題名
研究内容が分かるものが望ましいです - 対象にしたテーマの概要、説明など
研究内容の簡単な説明です。 - 対象にしたテーマにした理由など
なぜこのテーマにしたのか、なぜ思いついたのか、先生やクラスメイトは、案外この部分に興味を持つかもしれません。 - 研究の方法(実験方法、調査方法、観察方法など)
できるだけ詳して説明しましょう。 - 研究の結果
事実だけを記載します。例えば、書籍に書かれていることでも諸説多々ありというケースが少なくありません。諸説がある場合は偏らないようにしましょう。図や写真、関係者のインタビューなどソースがあれば、積極的に掲載しましょう。 - 研究の結果から判明したことや理解できたこと
これは一般論としての正解を述べるわけではありません。あくまでもお子さん本人の正解として捉えましょう。 - 考察や感想
文字とおりお子さん本人のものです。 - 参考にした情報(書籍、資料など)
もし、データを引用する場合は、引用元(書籍名、インターネットアドレスなど)を明確にしましょう。
まとめ
小学生の夏休みとして連想できるものについて、あるアンケート結果の上位3つは「ラジオ体操」、「宿題の追い込み」、「学校のプール」だそうです。
10位以内には「え~、今日もそうめん?」というのもありました。(汗)さらに、「やる事がない・暇」という回答も多かったようです。
大人の思考だと「暇なら時間があるんだから宿題(自由研究)なさい!」となりますが、そうはうまくいきません。
ただお子さんは、興味を持ったことへの情熱と言いますか、集中力は高いです。
「うちの子は集中力がなくて・・・」とか言わないでくださいよ。
そのことに本当の意味で興味を持てなかったか、興味がいろんな方向にたくさんあって1つに決められないということも考えられます。
夏休みの自由研究について、最初から大きな情熱を持って始めることができれば、そりゃ面倒はないです。
ただ、そんな大人にとって都合のいい話は置いておいて、現実的にはテーマ探しをするために動き始めるのが先決。
「テーマを決めよう!」として会話や行動を始めることは1つの方法としてアリですが、逆に普段の何気ないときに「不思議だね? どういうことかな?」などと親御さんから声をかけてあげるのも一案です。
これをきっかけにわが子の新しい一面が見つけられれば、うれしいじゃないですか。